妊活中の冷えは、いいことがひとつもありません。
婦人科の先生がおなかを触ると、「おなか冷えてますね」といわれたことはありませんか。
特におへそを境に、おへその上は温かいけど、おへその下は、冷たくなってるという事が良くあるそうです。
おへその下が冷えていると妊娠しにくいのです。
卵子を作る時にも、コレステロールが必要なんですが、そのコレステロールの素となるのがこの皮下脂肪だったりもします。
程よい皮下脂肪は、体を冷やさない役割と同時に、卵子を育てる栄養の素ともなっています。
体温が1度下がると、基礎代謝量が12%も減ってしいます。
たった体温が1度下がるだけなのに、これほどまでも基礎代謝が減ってしまうなんて。
最近の子供は、50年前の子供に比べて、平均体温が約1度減っているそうです。これは子供だけでなく大人にも言えることです。
それだけ、体の基礎代謝も悪くなっているのです。多くの人が肥満になるのもわかります。
なぜ平均体温が下がってきたのでしょう。
その原因のひとつは食べ物です。現代人の体には多くの水分が蓄えられているのです。野菜や果物やコーヒー、牛乳など、飲み物の種類も増えてきたし、飲み物を飲む機会も増えてきました。
私なんか、常にカバンの中にペットボトルのお茶か水筒を入れていますよ。パソコンをするときには、常に飲み物が隣に置いてあります。知らず知らずのうちに飲みものを口へ運んでします。
昔に比べて生活自体も、それほど「労働」をしなくなったこともあるようです。外で働くことはあっても、家で家事をする時間はあまりありません。この家事が意外といい運動になっていたというのです。
そのことが体熱産生の低下、つまり体温の低下を招いているのです。
仕事に行っている人は、上司からや同僚から取引先からと様々なプレッシャーを受けます。通勤もとてもリラックスできる場所ではありません。常にプレッシャーとの戦いですね。そんなプレッシャーがストレスを生むのです。
そんな外的要因による精神的なストレスが、血流を悪くし、冷えをさらに加速させ体温の低下を招くのです。
体温の低下は、肥満の原因になる、ばかりではなく、体に様々な変化をもたらします。
冷えと水分とは、すごく関係があるんですよ。
- 冷えると腰が痛くなります。
- 雨の日は関節が痛くなる。
- 雨に濡れると冷えて、頭が痛くなる。
冷えることで風邪をひくこともあります。
冬になると、脳卒中や肺炎、心筋梗塞も増えます。
1日で、一番気温が下がる午前3時ごろに喘息の発作や狭心症などの発作出でなくなる人が多いのもわかるような気がします。
体が冷えると、死に直結する場合もあります。
病気は冷えからくることが多いのです。
特に女性で肥満の方に多く見られるのが、下半身の水分が多い人です。
水が多いところは冷えるため、足腰の冷え、膝の痛みなどを起こしやすいタイプの人でもあります。水は温まりにくいので、おへそから下半身にかけて水分が多く冷える人は、もともと下半身にあった熱が行き場を失い上へ上へと昇ってきます。
その結果心臓がどきどきしたり、肩や背中に余分な血液が滞って肩や背中のコリにつながるのです。
熱は上へ上へと行くばかりで、下半身には降りてきません。
そのため、便秘や膀胱炎、生理不順などの症状が起きます。こうした症状が続くと卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮がんなどの婦人系の重い疾患を起こしやすくなるのです。
体が冷えた時は、これ以上体を冷やさないようにと、水分を排出しようとします。寒くなるとすぐにトイレに行きたくなるのは、そのためです。
体を冷やさないことは、ダイエットにおいて、とても大切なことなのです。
妊活中はできるだけ基礎代謝を上げるためにも体を冷やさないように心がけましょう。
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